フリーランス開業直後は健康保険の任意継続を利用しましょう

会社員には高いと感じる国保の保険料

私は2017年に会社員からフリーランスエンジニアに転身しましたが、フリーランスへの転身にあたり、最も心配していた事の1つが「国保」でした。

ご存知とは思いますが、国保とは「国民健康保険」の事です。
会社員の場合、健康保険組合もしくは協会けんぽに加入されている事と思いますが、会社員からフリーランスに転身した場合は、通常であれば国保に加入する事となります。

私も当然そのつもりでしたが、とにかく国保の保険料が「高い」という情報だけは聞いていたので、フリーランスになって会社員時代よりも報酬が上がっていったとしても、健康保険料の金額上昇によって打ち消されてしまうのでは、という不安はありました。

しかし、私がフリーランス開業する前からお世話になっているPE-BANKの営業担当の方からの助言がありました。
「任意継続をしたほうが国保よりも金額を抑えられると思いますよ。検討されてみては?」

任意継続を利用することで2年間猶予が生まれる

現在会社員で、フリーランスに転身を検討されている方は、退職後も健康保険を継続できる制度があることをご存知でしょうか?

任意継続」と呼ばれるものがそれです。

以下の条件を満たせば、現在の健康保険を最長2年間継続することができます。

  • 75歳未満
  • 退職日まで継続して2か月間の被保険者期間がある
  • 退職日の翌日から20日以内に加入申請をする

サラリーマンを辞めてフリーランスになった途端、いきなり国保の高い保険料の支払いが始まるのは不安も大きいかと思います。
現職にきちんとした健保組合があるのであれば、いったん任意継続して保険料の上昇を抑えるのは、開業直後の経済的負担をある程度軽減する効果が期待できます。

会社員時代より保険料は上がるのでご注意を

ただし、この任意継続の手続きをしたからと言って、会社員時代と同じ保険料という訳にはいきません。
基本的には、会社員時代の保険料の倍になってしまいます。

そもそも、会社員時代に支払っている健康保険料とは、「自己負担分」と「事業主負担分」に分かれており、保険料の半分は自己負担、もう半分は会社が負担してくれています。

任意継続を行うと、全額自己負担となってしまいますので、会社員時代よりは確実に保険料は上がります。

ただ、それでも私が任意継続をオススメするのは、全額自己負担をしてもまだ「国保」より保険料が安い可能性が非常に高いからです。
私もフリーランスになる前に、自分で国保の保険料を試算してみました。

実は国保の保険料は、都道府県によって金額が異なってくるのですが、現在は下記のような便利なサイトがありますので、こちらで計算してみると良いでしょう。

国民健康保険計算機のサイトへ

とりあえず、会社員時代の健康保険料の2倍の額よりも国保の保険料のほうが高くなる見込みがあったので、退職日を迎える前に前職の総務部と相談して任意継続の手続きを行うこととなりました。

フリーランスになれば、会社員時代よりも実入りは良くなると言うものの、いきなり高単価で働けるわけではありません。ある程度単価を上げてもらえるまでにはそれなりの期間が必要です。

そういう意味では、フリーランス開業直後の経済的負担を和らげるのに、任意継続は効果的であったと実感しています。

国保は高いが保険料を下げる策はある

実はこの記事は、フリーランス開業して2年以上が経過してから書いています。
つまり、今この時点で私は任意継続を終了し、国保の支払いが始まっています。

確かに、任意継続の頃よりもさらに保険料は上がっています。
ですが、2年経過して、それなりに単価も上げてもらっていることで負担感はいくぶん和らいでいると実感できます。

それに、フリーランスであるからには、上手に確定申告を行う事で所得税や住民税の節税だけでなく、国保の保険料も下げる事ができます。
きちんと自己投資した分を経費として計上することで、税金や保険料算出の基本となる「所得」を下げることが出来るからです。

フリーランスのITエンジニアとして2年以上事業を継続することができれば、ある程度事業が軌道に乗った頃と言えると思います。
確かに国保は高いですが、それに耐えうるだけの単価を獲得できている確率も高いと思われます。

国保を正しく理解してスムーズに転身を

フリーランスをお考えのエンジニアの方には、ちょっと不安を感じる内容だったかもしれませんが、その不安を織り込んだ上でも、それを上回るメリットがフリーランスにはあると私自身も感じています。

重要なのは、フリーランス開業した直後の経済的負担をいかに少なくして、事業を継続させる事だと思います。せっかくフリーランスになっても、そのメリットを享受できないうちに辞めてしまうのは本当に勿体無い。

任意継続のような利用できる制度はどんどん使って頂いて、報酬面でも生活面でもフリーランスのメリットを最大限活用できるようになってもらえればと思います。

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