このブログは、私が40代にして会社員を辞め、フリーランスITエンジニアに転身した経験をベースに執筆しています。
当然ながら、フリーランスになって良かったと思う事、フリーランスITエンジニアのメリットをお伝えしたいという思いはありますが、ただ「会社員とフリーランスどちらを選ぶか?」みたいな二者択一を迫るのもナンセンスだと思っています。
ただ、働き方の選択基準は「人から見てどう思われるか」ではなく、「自分がどうしたいか」だと考えています。
目次
どう働くかについて他人の評価は無視すべき
私が以前居た会社ではあまり良い思い出もなく、転職活動を行っていた中でフリーランスとしての働き方、PE-BANKというエージェント会社の存在を知って、その道にトライする決心を固めたわけです。
ただ、私以外の社員には、会社の居心地はさほど悪くなかったかもしれません。
例えば、私が前職で不満あるいはリスクと感じていたことを挙げると、主に以下のような事がありました。
- 常に転勤のリスクを抱えている
- 給与が頭打ちの状態であった
- 自分が楽しめる仕事が回ってこない
- エンジニアとしてのスキルを向上できる環境にない
転勤がとにかく受け入れられなかった
この中で、転勤については「会社員なのだから転勤があって当然」とお考えの方も沢山いるでしょう。会社員の宿命みたいに捉えられている方も多いのではないでしょうか。
これが、私にとっては「人生設計を狂わせられる迷惑な仕組み」としか捉えることが出来ませんでした。他人から見ればただのわがままでしょうね。
でも、ここはどうしても私は譲ることが出来ませんでした。
そもそも自分が望む生活をするために働いているのに、どうして勝手に住まいを会社に変えられてしまうのか?
以前別の会社で、東京への転勤を命ぜられて、やむなく受け入れたことがありましたが、結局特にスキルとして得られたものも無く、むしろ慣れない土地での生活に疲弊して、経済的にもかなり苦しい目に遭いました。
結局、その転勤がきっかけで、3年後にその会社を辞めました。
給与が上がるイメージが描けない
給与が頭打ちというのも、仕事を継続していく上では大きな障害です。
もちろん、本人の努力も無しに給与を上げて欲しいとわがままを言うつもりもありません。
前職の会社では、私が入社する以前は割と昇給のハードルは低かったらしく、役職者が増えすぎた時期もあったようです。しかし、経営が苦しくなると今度は降格によって役職者を減らし、昇格試験の難易度を上げることで、昇給するのも以前よりかなり困難な状況になりました。
ちなみに、昇格を狙うにあたり、開発スキルよりも管理スキルのほうが評価されやすい傾向にあったと記憶しています。マネジメントにあまり興味がない人間としては、給料を上げるのはかなり厳しい状況にあったと言えます。
エンジニアとしてのスキルを向上できる環境にない
ここで言うスキルとは、いわゆるシステム開発スキルです。
開発現場での設計、実装スキルの事を指しています。
先程も書きましたが、管理スキルのほうが評価されやすい状況でした。
親会社のシステム子会社である立場からすると、当然といえば当然です。
実際にシステムの設計、開発作業についてはパートナー社員を大量に投入してやらせるのがこの会社の古くからの慣習だったので、プロパーに設計、開発スキルの蓄積がされないのは明白です。
会社としては、多くのパートナー社員を効率良く動かすためのマネジメントスキルを持ったプロパーのほうが都合が良いわけです。
ようやく自分の望む環境とのギャップに気づく
入社したばかりの頃は、この会社で定年まで働くイメージを持っていたので、多少の事は許容して働き続けることしか考えていませんでした。
しかし、ここまでくると、自分の望む環境とのギャップを抱えたまま、果たして定年まで働く意欲を維持できるか自信が無くなってきたのです。
「俺、何を我慢しているんだろう。」
ふと頭にこんな言葉がよぎってから、転職を決意するまで、そう時間はかかりませんでした。
どうしても受け入れられないことまで我慢して働くのは、私は本末転倒な気がします。
他人がどう思おうと、自分が納得いかない事は、受け入れてはいけないと考えています。
他人の評価を無視することも必要なときがあるのです。
会社員として不満があるならフリーも含めて考えるべき
という事で、どうせ転職するなら絶対に転勤が無く、給与にも希望が持てて、なおかつ開発スキルを向上させられる職場を徹底的に希望することにしました。
その点では、フリーランスであれば基本的に自分で案件を選択しますので、嫌々遠隔地の現場に行かされることはありません。給与に関しても、フリーランスとして得る報酬は一般的に会社員より高いです(出ていくお金も増えるので注意は必要ですが)。
また、会社員でいるよりも、短期間に様々な案件をこなすことで開発スキルの向上も期待できます。
私の希望と、フリーランスという働き方がマッチしている一例です。
この例で私がお伝えしたいのは、他人がどう思うか、ではなく、自分がどうしたいかを基準にして、働き方を選ぶべきである、ということです。
この際、フリーランスか会社員か、どちらが正解とかそんな話はどうでもいいんです。ただし、もし現在あなたが会社員で、あなたにしか分からない不満や不条理を感じているのなら、環境を変えることを考えてみてください。その際には、別会社への転職以外に、フリーランスという選択肢も含めて検討されることをオススメします。
何度もお伝えしますが、「自分がどうしたいか」ですよ。
周りに影響されることなく、自分基準で考えてみてください。
他でもない、「自分」が満足いく転職活動をしましょうね。