PE-BANKキャリア相談会での出会い
私がフリーランスITエンジニアという働き方に興味を持ったのは、PE-BANKというエージェント会社の札幌でのキャリア相談会がきっかけでした。
キャリア相談会とは、PE-BANKの方からフリーランスエンジニアとしての実際の働き方や各種サポートに関する具体的な説明を聞くことができ、その後営業担当者の方と直接お話ができるイベントです。
このイベントは、PE-BANKの本店、支店があるエリアで開催されています。
その相談会には、PE-BANKの社員の方のほかに、実際に登録し稼働されている先輩フリーランスエンジニアの方も同席されておりました。実際にPE-BANKを通して取引先と契約し、現場で働いている方のお話を聞けるのはまたとない機会でした。
その方はエンジニアとしてのご活躍はもちろんなのですが、同時にフリーランスとして重要な「節税」についても非常に関心を持たれているとの事でした。
この辺りが、会社員ではなくフリーランスならではのお話かと思い、とても興味深く耳を傾けていました。
私はその相談会に参加を決めた時点では、まだ会社員とフリーランスのどちらでいくか、決めかねている状況でした。そもそもフリーランスITエンジニアという働き方を知ってからわずか1か月程しか経っておらず、果たして自分の持っているスキルと年齢でフリーランスへの転身が可能なのか、全く判断がつかなかったからです。
PE-BANK社員の方からの説明会の後、説明会の参加者とPE-BANKさん、それと実際に現場で稼働されている先輩エンジニアの方とでフリートークの時間がありました。
私は思いきって現在の正直な思いを以下のようにお伝えしました。
「現在、別の会社への転職活動を行っておりますが、フリーランスという働き方にも大変興味を持っています。ただ、今の段階ではどちらでいくか決めかねている状況です。」
やけに心に響いた先輩エンジニアの一言
すると、先輩エンジニアの方から、以下のような言葉を頂けたのです。
「会社への転職かフリーランスかを決めかねているのなら、まずフリーランスになってみて、その後で会社への転職を考えてもいいんじゃないかな?逆だとまた会社を辞めたくなった場合に、辞めるのが面倒くさくなるし。」
この言葉が、何だかすごく腑に落ちた感じがしました。
そうだよな、確かにまた別の会社に転職が出来たとしても、将来その会社を辞めたくなった場合に、退職届の提出から始まり、業務の引継ぎ、社内の面倒な諸手続きを経て、2~3か月かけてようやく辞められるという感じになるんだろうな。。。
そう考えると、フリーランスITエンジニアという立場のほうが、柔軟に動けそうなイメージがすぐに湧きました。ある程度スキルを身に着けるまでは大変かもしれませんが、どういう現場を望むかは自分次第ですし、仮に合わない職場だったとしても、会社を辞めるわけではないので、会社員より環境を変える労力はよっぽど少なくて済みます。
それに、いったんフリーランスになって様々な現場で経験を積んで、その経験値をウリにして再度会社への転職だって不可能ではないはず。
臆病すぎると千載一遇のチャンスも失う
この先輩エンジニアの何気ない言葉が、私の背中をグッと押したことは今でも覚えています。
同時に、自分があまりに臆病になりすぎている事にも気が付きました。
もしかすると、当時の自分は環境を変えたいくせにリスクは最小限にしたい思いが強すぎて、一歩踏み出す勇気が出てこなかったのかもしれません。
この相談会の後、数か月後にPE-BANKの方から案件のご紹介があったわけですが、先輩エンジニアの言葉を聞くことがなければ、臆病なまませっかくのチャンスを見逃していた可能性もあったわけです。
この先輩エンジニアの言葉ですが、安定志向の強い人にとっては何ら響かない言葉かもしれないですが、私にとってはまさに「金言」となるような言葉でした。
後日、フリーランスになって初めての確定申告を迎えた頃、その先輩エンジニアと再度お会いする機会がありました。その時の事を私がお話すると、
「自分の言葉でそんな重大な決断をしたって聞くと、何だか責任感じちゃうなあw」
当の本人は、そんなにたいそうな事を言ったつもりはなかったのです。
さすがに私も拍子抜けでしたが。。。
でもそれで良かったなと思います。
どんな言葉であろうと、その言葉を受け止めてどう解釈し、どう行動するかはあくまで自分次第ですから。
よく言われることですが、「なんでも他人のせいにする人は成長しない」って、こういう事なんだなって。
仮にフリーランスへの道を選んで、失敗したとしてもそれは全て「自分のせい」。
多分そう思えない人は、フリーランスには向いていないかもしれません。
基本的に、誰にも守ってもらえないのがフリーランスです。
自分のことは自分で守るしかありません。
でも、それだけのリスクを取った分のリターンがあることもまた事実。
私もフリーランスITエンジニアになった事で得られたリターンについては、このブログで随時ご紹介していきたいと思っていますよ。