2021年も早いものでもう2月。
いまだコロナの収束も見通せない中、気がつけばフリーランスになって4年目を迎えております。いやあ、月日の流れは早い。
2017年9月に43歳で会社員を辞め、フリーランスエンジニアに転身したわけですが、こうやって4年目を迎えて過去を振り返られるのも有り難いことですな。
という訳で、地方に住む遅咲きのフリーランスエンジニアがこれまでを振り返って、良かったと思える事を書いてみようと思います。現時点でフリーランスへの転身を迷っている人の参考になれば幸いです。
シンプルに収入が増えた
フリーランスエンジニアを4年もやってて収入が全く増えてないとしたらヤバいでしょうね。もし自分がそうだったら、とっくにフリーランスを辞めていたと思います。
幸いなことに、会社員時代の給与と比較して約1.8倍までアップしました。
最初からそうではなかったですが、徐々に単価を上げてもらってこの段階まで来ました。
最近は「フリーランスめっちゃ儲かるぜ」と煽る人達がネットにウヨウヨいらっしゃるので、物足りないと感じる方もいるでしょうが、よりリアルな情報としてご認識頂ければよろしいかと。
東京と地方の単価差もありますのでね。
でも普通に考えて、40歳も過ぎて給料が3~4年で1.8倍になる会社ってなかなか無いと思いません?私ももし前の会社に居続けたとしても、3~4年でせいぜい1万~2万給料が上がってたらラッキーぐらいな感じだったので、個人的には劇的な変化ですよ。
当然これで満足しておりませんし、せっかくなら年収1000万の高みを目指したいところですね。
今は妻と共働きですが、会社員時代と比べると家計もかなり余裕が出てきて、数年前とは雲泥の差ですね。昔は昼飯は弁当持参で1日100円でしのごうと本気で思ってましたから。スーパーのペットボトルのお茶しか買えませんよ。
エンジニアの場合、フリーランスになっただけである程度収入がアップするのは構造上の話なんで、よもや収入が下がることは考えにくいです。
その代わり、継続して仕事が受けられてなおかつ単価を上げ続けるには、継続したスキルの向上と、取引先と良好な関係を築く努力も必要ですよ。
それだけは念押ししておきます。
精神的に安定が得られた
これに関しては、経済的余裕が精神的余裕を生んだとも言えますが、それだけではないですね。やはり自分にとってフリーランスになった影響は大きかったです。
まず、フリーランスは自分に指示命令を出す人間がいません。
そりゃそうですよね、会社に雇われていないのだから。
一人会社の社長みたいなものです。
大きな声では言えないですが、会社員時代は「なんでコイツが俺の上なんだ?」と思いたくなるような上司が多かったので、ストレスも多かったですね。
とにかく不条理を感じることが多かった気がします。
私の場合、客先常駐型のフリーランスでやらせてもらってるんですが、その現場の社員の方と仕事に関するやり取りも当然発生します。
でも、そこには「指揮・命令」は存在しません。あくまで対等な立場での「依頼」でしかありません。
組織における上下を感じることが無くなった分、精神的に安定が得られたのではないかと感じています。
自分のやりたいように出来る
会社員に比べて、自分の裁量で仕事がやれるのも、フリーランスの魅力の1つだと思います。
案件選びから、目指す方向性の決定、それに伴うスキルの習得も全てが自分の裁量次第です。他の誰かの指示、命令に左右されることもありません。
やりたいようにやって構わないのです。
ただ、これは「ワガママが言える」という事とは違います。
自分の事業を進めるにあたって、あまり受けたくない仕事でも引き受けざるを得ない場合だってあるでしょう。ただ、その判断も全て自分の裁量だという事です。
自分の意に反して、やりたくもない仕事を押し付けられるのとは違いますよね。
フリーランスは何から何まで自分次第、良く言えば自分のやりたいように出来る、ネガティブな言い方をすれば誰も決めてくれないという事です。
私は全て自分の裁量で出来るというのは、この上ない魅力だと感じましたね。
会社員時代よりスキルが大幅に向上した
「会社員だろうがフリーランスだろうが勉強すればいいだろう」
という人がいるかもしれません。それも確かにおっしゃる通りです。
ただ、会社員だと、どうしても会社の事業とかけ離れたスキルを身につけても、発揮する場が無ければ徒労に終わってしまいます。
「自分はIoTに関連するスキルを習得したいんだ」と思ったところで、会社がIoTに一切興味を示されなければ、何のためにスキルを習得しているのか分からなくなります。
これがフリーランスだと、事業の方向性を決めるのは自分自身です。なので必要なスキルも当然自分の裁量で習得すれば良いし、無駄になることは1つもないはずです。
あと、日本の会社に多くありがちな「ある程度の年齢に達したらマネジメントに専念する」という習慣が私にとっては不快でした。
せっかく社内で新しいプロジェクトに参加しても、自分はそのプロジェクトに必要なスキルの習得よりも、プロジェクト要員の管理を担当させられてしまうのです。
私の肌感覚で恐縮ですが、これまで属していた会社では、30代後半からこの傾向が強まってきたように思います。新しい技術の習得なんて夢のまた夢という感じでした。
ただ、私の場合フリーランスになった直後はかなり苦労しました。
年齢の割に経験してきた技術領域が狭すぎて、必死に現場で必要スキル(Java, C#, HTML, JavaScript, css等)を勉強しました。
そのおかげで、会社員時代に比べて自身の技術領域が広がりましたし、飛躍的にスキルが向上したと感じています。
おわりに
思いつくまま、フリーランスになって良かったと思う事を挙げてみましたが、正直言って後悔した事って無いんですよ、今のところ。
おそらく、会社員時代に感じていた不条理な事や不満がおおむね解決できたからだと思うんです。だってフリーランスになって何1つ解決してなかったら、今頃とっくにフリーランス辞めて会社員に戻ってますね。
私の場合、PE-BANKと出会えたことがかなり大きなターニングポイントになったことは間違いありません。そもそも自分一人ではフリーランスなんて高すぎるハードルでしたが、PE-BANKという心強いエージェント企業がいたからこそ今があると思っています。
PE-BANKについては以下の記事でご紹介していますので、ご参考までに。
もし今後、何か悲惨な目に会って、それがフリーランスになったせいだったらこのブログで何かしら書きたいとは思いますが、そうならないように気を付けていくだけですね。ネガティブな事ばかり考えて生活するの嫌いなんで。
今の会社での仕事に不満がある、不安があるエンジニアの方々にもぜひ、フリーランスはすでに現実的な選択肢であることを知っておいて欲しいし、転職活動においてもご自身の選択肢として活用してほしいです。