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プログラミング教育必修化に一抹の不安?
2020年度から、日本の小学校でもプログラミング教育が始まります。
ただ、十分な準備ができていない小学校が大半を占めるらしく、教育の現場でも、保護者としても不安のほうが先走ってるのではないでしょうか。
当然ですよね。
いきなり小学校の先生に、「子供たちにプログラミングを教えてください。」と頼んだところで、日本ではろくにパソコンも触れないような先生もいるわけですから、まともに教えられるわけがない。
ITエンジニアを生業とする私のようなお父さんからすれば、学校でどこまでプログラミングを教えられるのか、懐疑的になってしまうところはありますね。
正直、学校に任せるより、親が率先してお子さんにプログラミングに触れる機会を作ってあげたほうが勉強になるのではないかなと思ったりします。
別にプログラミングを学んだ全員がITエンジニアになる必要もなく、少しでもプログラミングを楽しいと思えた子供にとって、将来の選択肢の1つとして認識してもらえれば良いのです。
まずは堅苦しい教育は抜きにして、プログラミングを楽しく体験することが第一。
現在は手軽にプログラミングを楽しむ手段がいくつもあります。
そんな中で、今回私が紹介したいのが「microbit(マイクロビット)」です。
イギリスではmicrobitを小学生に100万台無料配布
microbitを簡単に説明すると、
「プログラミングが可能なミニコンピュータ」と言えます。
元々は、イギリスのテレビ局BBCが開発した非常に安価な小型コンピュータで、現在日本でも3000円以下で買うことができます。
2017年には、最大100万台のmicrobitをイギリス国内の学生に無料配布したそうです。日本と比べると、やることの規模が違いますね。
その後の調査で、8割以上の生徒がコンピューターサイエンスを面白いと感じるようになったと言います。また、教室もコンピュータ教育への自信が増したと感じたそうです。
日本のプログラミング教育でも、これくらい大胆なことをやってもらえれば先生も生徒も幸せになるのになあ、と思いますよ。
microbitで何ができるのか?
私も1台購入しましたが、大きさはクレジットカードの約半分くらい。
とても小さいです。写真はmicrobitの表側ですが、左右に2つのボタンと、中央に小型のLEDランプが25個並んでいます。
このLEDランプはプログラムで光らせることが出来ます。
でも、それだけではありません。この小さなコンピューターには、光と温度のセンサー、加速度計とコンパス、おまけに無線とBluetoothまで搭載されています。
パソコンとはUSBケーブルで接続し、専用のエディターを使ってプログラミングしたものをmicrobitに送ることができます。
光センサーで明るさを検知
25個のLED自体が光センサーになっており、センサーから取得した光量を0~255の範囲でを返してくれます。このセンサーを使えば、部屋の明るさに応じて点灯するLEDの数を変更するプログラムなどが作れそうですね。
温度センサーで部屋の温度を計測
厳密に言うと、室温計ではなく、microbitに搭載されているCPUチップ自体の温度を表しています。ただ、室温に応じてCPUの温度も上下するので、予め室温とCPU温度の差を計測しておけば、室温の変化も知ることが出来ますね。
加速度センサーで本体の傾きや動きを検知
このセンサーを使えば、microbit自体の傾きや動きを検知することが出来るので、傾きに応じてLEDへの表示内容を変化させるなどのプログラミングも可能ですね。ドアに固定しておいて、ドアの開閉によるセンサーの変化を検知して、BluetoothでPCに検知した情報を送れば、入室検知の仕組みを作る事もできますね。
microbit公式サイトにも、各種センサーを利用した様々な事例が掲載されています。公式サイトへのリンクを以下に載せておきますのでご覧ください。
子供でも独習しやすいmicrobit
私も自分の娘(現在小学生)とmicrobitで色々遊んでみましたが、やはり子供にとっては、ただプログラミングでパソコン上のキャラクターが動くだけよりも、実際にモノに動きや変化があったほうが楽しいに決まっています。
親としては、パソコンとUSBケーブルとmicrobitさえ与えれば、子供が自らプログラミングを学習できる環境は整うと思います。
実際には、プログラミングなどやったことがない親が子供にプログラミングを教えるとなると、どこかのプログラミング教室に月謝を払って通わせるなどと考えてしまいがちです。
しかし、結局子供は「遊び」の中から学んでいくものです。
教室に通わせるのも1つの方法ですが、ある意味オモチャにも近いmicrobitを与えて、目一杯遊びつくしてもらうのが良いのではないかと私は思います。
何と言っても、microbit自体が非常に安価であるという事が最も重要なポイントだと思います。あまり難しく考えずに、まずはmicrobitで安く手軽にプログラミングを楽しんでみるのが一番ですね。